双子の娘が生まれて、少し落ち着いてきた頃——保育園の年中くらいのタイミングで、マンションを購入しました。
「子どもが二人いる」「賃貸の家賃がもったいない」「教員だから審査は通るはず」——そんな気持ちで住宅ローンを組んだわけですが、いざ選ぼうとすると、何を基準に選んでいいかがわからない。
FPに相談したら「みずほでいいんじゃないですか」と言われ(その話はまた別の記事で書きました)、結局その言葉どおりみずほに相談に行き、そこに決めました。
この記事では、教員・公務員が住宅ローンを組むときに知っておいてよかったこと、実際に組んでみて気づいたこと、金利の選び方などを正直に書きます。
公務員は住宅ローン審査に有利、は本当か
結論から言うと、有利なのは本当です。ただし「絶対に通る」という意味ではありません。
銀行が住宅ローンの審査で重視するのは「この人はちゃんと返し続けられるか」という一点です。その観点で見ると、公立学校の教員は非常に安定した属性です。
- 地方公務員なので、原則としてクビにならない
- 毎月決まった給与が振り込まれる
- 退職金・共済年金が保障されている
- 勤続年数が長くなるほど給与が上がる仕組み
銀行からすると「貸しやすい相手」なので、審査は通りやすいです。さらに、給与振込口座をその銀行に設定することで、追加の金利優遇が受けられる制度を設けている銀行もあります。私がローンを組んだみずほ銀行も当時そうで、給与振込口座にすることを条件に、通常の優遇金利からさらに金利が下がりました。
📊 参考:住宅ローン審査で見られる主な項目
・年収と返済比率(年収の25〜35%以内が目安)
・勤続年数(長いほど有利)
・雇用形態(正規雇用かどうか)
・他のローン・クレジットカードの返済状況
・健康状態(団体信用生命保険の審査がある)
ただし注意点もあります。年収が低い1〜2年目の教員、他のローンがある場合、クレジットカードの支払い遅延がある場合は審査に影響します。「公務員だから大丈夫」と油断しないことが大切です。
FPに相談したら30秒で終わった話
当時、住宅ローンの相談をするために、教員仲間に紹介してもらったFPのところへ行きました。相談料は5,000円。
住宅ローンについて尋ねると、返ってきた答えはこうでした。
「もう購入しちゃったなら、特に何もできないですね。住信SBIネット銀行が金利安いですよ。でも、ネットは相談できないから不安なら、みずほでいいんじゃないですか」
以上、終了です。
今思えば当たり前で、住宅ローンをどこで組もうがFPには一円の手数料も入りません。本気で考えてくれる動機がないんです。一方で保険の話になったとたんにトーンが変わり、気づいたら7本の保険を契約させられていた——という話は別の記事に書きました。
⚠️ FP相談の注意点
手数料が発生しない商品(住宅ローン、NISA口座など)についてのアドバイスは、FPにとってインセンティブがありません。丁寧に相談に乗ってもらえる場合もありますが、「費用対効果がない商品は雑に扱われる」構造があることは知っておいた方がいいです。
変動金利と固定金利、どう選ぶか
住宅ローンで最初に悩むのが「変動金利にするか、固定金利にするか」という問題です。
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 金利が低い。ただし将来上がる可能性がある | 繰り上げ返済を積極的にできる人 |
| 固定金利(全期間) | 金利が高め。でも返済額が変わらず安心 | 金利上昇リスクを取りたくない人 |
| 固定金利(一定期間) | 5年・10年など一定期間だけ固定 | 数年以内に状況が変わりそうな人 |
正直に言うと、「変動か固定か」は専門家の間でも意見が分かれていて、正解はありません。私自身の選択については後ほど書きます。
💡 ポイント
変動か固定かより、「金利が上がっても返せるか」を先に確認すること。返済に余裕がある状況なら変動でも問題ないケースが多く、不安なら固定という判断でも全然いいです。
ネット銀行vs対面銀行、何が違うか
住宅ローンを選ぶ際のもう一つの軸が「ネット銀行か対面銀行か」です。
ネット銀行のメリット・デメリット
住信SBIネット銀行・auじぶん銀行・楽天銀行などが代表的です。
- ✅ 金利が対面銀行より低い傾向がある(最新の金利は各銀行サイトで確認を)
- ✅ 手数料が安いケースが多い
- ✅ ネットで手続きが完結しやすい
- ❌ 担当者に相談しにくい
- ❌ 審査が厳しいことも(自動審査が多い)
対面銀行のメリット・デメリット
メガバンク(みずほ・三菱UFJ・三井住友)や地方銀行が該当します。
- ✅ 窓口で相談できる安心感がある
- ✅ 給与振込口座と連携しやすい
- ✅ 公務員向け優遇がある銀行もある
- ❌ 金利がネット銀行より高めのことが多い
- ❌ 手数料が高いケースがある
💡 ポイント
確認すべきことはシンプルで、①金利(諸費用込み)と②団信がついているかの2点。事務手数料や保証料は銀行によって違うので、金利だけでなく諸費用も含めた総額で比べると判断しやすいです。
教員が住宅ローンを組む際に確認すべきこと
教員ならではの視点で、特に確認しておいてほしいことが3つあります。
① 団体信用生命保険(団信)の内容
住宅ローンには「団信」という死亡保険がセットになっています。ローンを組んでいる本人が死亡・高度障害になった場合、残りのローンがゼロになる仕組みです。
つまり、住宅ローンを組んだ時点で、死亡時の借金リスクはカバーされています。「家族に家を残したい」という理由で生命保険に入っている教員は、ローンを組んだ後に保険の必要額を見直すチャンスです。
② 繰り上げ返済とNISA、どちらを優先するか
住宅ローンを組んでから迷うのが「余裕資金を繰り上げ返済に回すか、NISAに回すか」という問題です。
私の考えはバランスが大事、というものです。「NISAはゼロで全額繰り上げ返済」も少し極端に感じますし、「ローンは放置してNISA全振り」もどうかと思う。住宅ローンは借金なので、できるだけ返していく意識は持ちつつ、少しは投資にも回す——そのくらいのバランスでいいんじゃないか、というのが正直な感覚です。
なお「繰り上げ返済をしたいタイミングで手数料がかかる」ケースがあります。事前に確認しておきましょう。
③ 共働きの場合のペアローン
配偶者も正規教員の場合、ペアローンを検討する人もいます。借入額を増やせる一方、どちらかが仕事を離れた場合のリスクも伴います。特に育児休業中の返済計画は事前にシミュレーションしておくことを強くおすすめします。
私が選んだローンと、今思うこと
私はみずほ銀行の変動金利を選びました。
理由は「相談できる窓口があると安心」という気持ちからです。当時はネット銀行に「担当者と話せない」という不安があって、「よくわからないけど大手なら大丈夫だろう」という感覚でみずほを選びました。
今振り返ると——正直、窓口に相談しに行ったのは1回あるかないかです。ほとんど何もしなかった。だったら金利が低いネット銀行でよかった、と今なら思います。「相談できる安心感」にコストを払ったけど、その安心感はほぼ使わなかったというのが実態です。
住宅ローンを選ぶとき、確認すべきことはシンプルです。
- 金利はいくらか(変動・固定、諸費用込みで比較)
- 団信はついているか(基本の死亡・高度障害保障)
それだけ押さえれば十分だと、今の私は思っています。あとは自分で勉強するのが一番コスパがいい。FPに相談するお金があるなら、本1冊買って読んだ方がよほど役に立ちます。
💡 今の私が選ぶなら
金利が低いネット銀行の変動金利。窓口に相談したいと思ったことはほとんどなかったので、「相談できる安心」よりも「毎月の返済額が少ない」方が長い目で見てずっとお得でした。
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