以前、FPに相談したら保険を7本契約させられた話を書きました。
その後、YouTubeでお金の勉強をして、すべての保険を見直しました。貯蓄型保険・医療保険・がん保険——次々と解約し、最終的に残したのは掛け捨ての生命保険1本だけです。
なぜそうしたのか。教員という職業の特性も含めて、正直に書きます。
見直し前の保険構成——月5万円超を払っていた
FPに相談した結果、私が契約させられた保険はこうでした。
▼ 私の保険
| 保険の種類 | 保障額 | 月額保険料 | その後 |
|---|---|---|---|
| 貯蓄型(学資代わり) | 350万円 | 16,674円 | 解約 |
| 貯蓄型(死亡保障) | 400万円 | 8,944円 | 解約 |
| 医療保険 | — | 2,767円 | 解約 |
| 掛け捨て生命保険 | 500万円 | 719円 | 継続 |
| 合計 | 1,280万円 | 月29,104円 | — |
▼ 妻の保険
| 保険の種類 | 保障額 | 月額保険料 | その後 |
|---|---|---|---|
| 貯蓄型(学資代わり) | 350万円 | 15,393円 | 解約 |
| 貯蓄型(死亡保障) | 400万円 | 7,950円 | 解約 |
| 医療保険 | — | 2,810円 | 解約 |
| 家計保障 | 96万円 | 1,487円 | 継続中 |
| 合計 | 876万円 | 月27,640円 | — |
※ 家計保障は年払いで継続中。
📊 家庭合計(見直し前)
月56,744円 / 保障総額2,156万円
年間約68万円を保険料として払い続けていました。
「将来のための備え」のつもりでしたが、今振り返ると、ただ保険会社を儲けさせていただけでした。
⚠️ 当時の私の状態
「FPが勧めるから安心」——そう信じて、保険の中身をほとんど理解しないまま判を押していました。典型的な失敗パターンです。
教員に医療保険がいらない理由——共済という仕組み
教員が民間の医療保険を必要としない最大の理由は、共済組合の存在です。
公立学校の教員は地方公務員として、共済組合に加入しています。この共済組合には、民間の医療保険に相当する保障が最初から含まれています。
共済の「短期給付」で入院・手術をカバーできる
共済組合の短期給付には、病気やケガで入院・手術が必要になったとき、医療費の自己負担分を補助する仕組みがあります。具体的には以下のような給付があります。
- 療養の給付(医療費の自己負担を軽減)
- 傷病手当金(病気・ケガで働けなくなったとき、給与の一定割合を補填)
- 入院時の付加給付(高額療養費に加えて、さらに補助が出る自治体も)
民間の医療保険に加入しなくても、共済でかなりの部分がカバーされます。
💡 ポイント
教員は給与から毎月共済掛金を支払っています。その中に医療保障が含まれています。民間の医療保険は、共済の上にさらに重ねてかけている「二重払い」になりやすいのです。
高額療養費制度との組み合わせ
日本には高額療養費制度があり、1ヶ月の医療費の自己負担に上限が設けられています。収入によって異なりますが、教員の年収帯(約500〜800万円)では月額8〜10万円程度が上限の目安です。
共済の付加給付と高額療養費制度を組み合わせると、実質的な自己負担はさらに少なくなります。「医療費が青天井になる」という不安は、教員の場合ほぼ当てはまりません。
貯蓄型保険を解約した理由
医療保険と同じく解約したのが、貯蓄型の生命保険と個人年金保険です。
理由はシンプルです。同じお金を投資信託に回した方が、長期では大きく増えるからです。
以前の記事で計算しましたが、月3万円を20年間、貯蓄型保険(返戻率105%)と投資信託(年4%複利)で運用した場合、20年後の差額は約320万円になります。節税効果を足しても、投資信託の方が圧倒的に有利です。
「保険は保障のために入るもの。貯蓄は貯蓄、投資は投資で別々に管理する方が合理的」——これがYouTubeで学んだ考え方です。
貯蓄型保険は「保障+貯蓄」が一緒になっていて、一見便利に見えます。でも、どちらも中途半端になりがちです。解約してそれぞれ別に管理した方が、結果的に効率が上がります。
今の保険構成——掛け捨て生命保険1本
見直し後の私の保険構成はこうなっています。
| 保険の種類 | 加入状況 | 理由 |
|---|---|---|
| 掛け捨て生命保険 | ✅ 加入中 | 子どもが独立するまでの死亡保障として必要 |
| 医療保険 | ❌ 解約済み | 共済+高額療養費制度でカバーできる |
| がん保険 | ❌ 解約済み | 同上 |
| 貯蓄型保険 | ❌ 解約済み | 投資信託の方が長期で有利 |
| 個人年金保険 | ❌ 解約済み | NISAで運用する方が合理的 |
月の保険料は、以前の5万円超から大幅に削減されました。浮いたお金はNISAの積立に回しています。
なぜ生命保険だけは残したのか
「全部解約すればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。でも、掛け捨ての生命保険だけは残しました。理由は明確です。
子どもが3人いるからです。
私に万が一のことがあったとき、子どもたちの生活と教育費を守る手段が必要です。共済の遺族給付だけでは不十分な可能性があり、そのリスクをカバーするために掛け捨ての生命保険を1本残しています。
📊 掛け捨て生命保険を選んだ理由
・保険料が安い(貯蓄型の数分の一)
・子どもが独立したら不要になる=期間限定の保障でOK
・「保障」と「資産形成」を分けて管理できる
「子どもが独立したら解約する」と最初から決めているので、貯蓄型にする必要もありません。保障だけを最小コストで買う、というのが掛け捨ての正しい使い方だと思っています。
まとめ
私が保険を掛け捨て生命保険1本に絞った理由をまとめます。
- 教員は共済組合があるため、民間の医療保険は基本的に不要
- 高額療養費制度との組み合わせで、入院・手術の自己負担は限定的
- 貯蓄型保険は投資信託と比べて長期リターンが劣る
- 個人年金保険よりNISAの方が合理的
- 子どもが独立するまでの死亡保障として、掛け捨て生命保険1本だけ残す
「保険は多い方が安心」という感覚は、FPに7本売られた当時の私も持っていました。でも実際は、必要な保障を最小コストで持つのが正解でした。
浮いたお金をNISAに回してからの方が、資産の増え方は明らかに速くなっています。