5,000円払ってFP相談に行った日のこと
双子の娘たちが生まれ、マンションの購入契約も済んだタイミングのことです。住宅ローンをどこで組むか迷っていた私は、教員仲間からあるFPを紹介してもらいました。
紹介してもらえたのは、そのFPの奥さんが私と同じ公立高校の教員だったからです。「教員の事情をよく知っている人が、お金の相談に乗ってくれる」——これ以上ない安心感がありました。
相談料は5,000円でした。「専門家に5,000円払って、しかも教員事情を知っている人に相談できるなら安いもんだ」と思って予約を入れました。これが大きな間違いのはじまりでした。
気づいたら保険を7本契約していた
面談は2回に分かれていました。1回目は夫婦で行き、夫婦それぞれの源泉徴収票を持参するよう言われました。家計簿も持ってくるよう求められたのですが、妻は持っていかなかった記憶があります。
そして肝心の住宅ローンの相談ですが、これが拍子抜けするほどあっさりしていました。
私「もうマンションの契約は済んでいて、ローンをどこにするか迷っています」
FP「もう購入したなら、特に何かできることもないですね。住信SBIネット銀行がいいですよ、金利が安いから」
私「でも、ネットだと相談もできないから困るのでは?」
FP「だったら、みずほでいいんじゃないですか?公務員はお得になるはずですよ」
そりゃそうです。住宅ローンをどこで組もうが、FPには1円の得にもならない。本当に親身になって考えてくれる理由がない。今ならそれがわかります。
一方、保険の話になると、FPのトーンは変わりました。家族構成・収入・将来の不安を丁寧に聞き出し、「そういう状況なら、こういう備えが必要ですよ」と一つひとつ説明してくれます。
- 死亡した場合の家族への保障
- 病気・入院したときの備え
- がんになったときの治療費
- 老後の生活費を貯める貯蓄型保険
- 子どもの学費を積み立てる学資保険
それぞれに「万が一」の話が紐づいていて、「これがなかったら困りますよね?」と聞かれると、「確かに…」と頷いてしまう。気づいたときには、7本の保険契約にサインをしていました。
⚠️ このときの契約内容(おおまかに):
死亡保険(定期)・死亡保険(終身)・医療保険・がん保険・就業不能保険・学資保険・個人年金保険。全て「今がベストなタイミングですよ」と言われました。
月々の保険料が5万円を超えていた
月々の保険料の合計は5万円を超えていました。でも当時の私は、それをほとんど気にしていませんでした。
理由は2つあります。ひとつは「将来のためだから仕方ない」という気持ち。もうひとつは、当時の家計は妻が管理していたこと。私はお金の動きをほぼ把握していない、能天気な状態でした。
専門家が勧めてくれたんだから正しいはずだ。双子も生まれたし、マンションも買った。ちゃんと備えておかないと。——そう思っていました。
今思えば完全におかしいのですが、当時は比較する基準がなかった。お金の知識がないということは、こういうことです。判断する軸がないから、目の前の専門家の言葉をそのまま信じてしまう。
「これ、本当に必要なのか?」と気づくまで
気づいたきっかけは、YouTubeでした。
当時、家計がカツカツで「なんとかお金を増やしたい」と思っていた私は、IPO投資やトレードに興味を持ち、いろんな本やサイトやYouTubeを見漁っていました。そのときに偶然出会ったのが「リベラルアーツ大学(リベ大)」でした。
両学長の動画を見た瞬間、「あれ?自分はぜんぶ逆のことやってるぞ」と感じました。保険は入りすぎ、投資は投機まがい、お金の流れを把握していない。ぜんぶ当てはまっていた。
リベ大で学んで、全部が変わった
リベ大で保険の考え方を学んで、初めて気づきました。公立学校教員には教職員共済という手厚い保障制度があり、病気・ケガの際の給付や長期休業時の収入補償も備わっています。民間の医療保険や就業不能保険を重ねて買う必要性は、ほぼありません。
貯蓄型保険の利回りを計算すると銀行預金とほぼ変わらない。学資保険より、NISAで積み立てた方が返戻率が高い。次々と「これもいらなかった」という事実が出てきました。
そして改めて思い出したのが、冒頭の話です。
⚠️ そのFPの奥さんは、私と同じ公立高校の教員でした。
だから信用して行ったのに——です。教職員共済の制度も、教員の給与体系も、奥さんを通じて全部知っていたはずです。それでも私に民間の保険を7本売りつけた。知らなかったのではなく、知った上で売ったということです。
お金の知識がないと、信頼している人間にさえ食い物にされます。これが私の体験から得た、いちばん大きな教訓です。
最終的に私は7本の保険のうち6本を解約しました。残したのは掛け捨ての生命保険1本だけです。解約手続きは思ったより複雑で、保険会社に何度も電話し、担当者に「本当にいいんですか?」と引き止められながら進めていきました。その全記録はnoteで公開しています。
解約の全記録はnoteで公開しています
この記事では「何が起きたか」の概要を書きました。でも実際に動くために必要な情報、たとえば
- 7本のうち何をどの順番で解約したか
- 解約時に担当者から言われたこと・その切り返し方
- 解約後の保険構成と月々の保険料
- 今、自分が入っている保険は何か・なぜその1本か
これらはnoteの有料記事で全部公開しています。「自分も保険を整理したい」「どこから手をつければいいかわからない」という方は、ぜひ読んでみてください。