こんにちは、けいです。都道府県別・教員給料シリーズ、第23弾は鹿児島県。福岡に続く九州2県目です。
先に結論を言うと、鹿児島の高校教員(40歳モデル)の年収は額面 約687万円・手取り 約529万円。調べた22都道府県の中で14位でした。
順位だけ見ると「真ん中の下」ですが、中身を見ると鹿児島はちょっと変わっています。給料表(基本給)は393,000円でシリーズ3位——愛知・高知に次ぐ高さ。それなのに年収が14位に落ち着く理由は、もうお察しのとおり地域手当が県内すべて0%だから。愛媛・高知で見た「基本給は上位、年収は下位」のパターンが、九州でも出ました。今回も公式データだけで全部計算していきます。
結論:鹿児島の教員、40歳の年収はこれだ
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月給(額面) | 約412,650円 |
| ボーナス(年間) | 約192万円 |
| 年収(額面) | 約687万円 |
| 年収(手取り) | 約529万円 |
モデルは、シリーズ共通の「40歳・県立高校教諭(2級81号給)」。鹿児島は県内に地域手当の支給地がないので、鹿児島市の学校でも、離島の学校でもこの金額です。月給の内訳はこうなっています。
| 内訳 | 金額 | メモ |
|---|---|---|
| 給料(基本給) | 393,000円 | 教育職給料表(二)=高等学校 2級81号給・シリーズ3位 |
| 教職調整額(5%) | 19,650円 | 残業代の代わりに一律支給 |
| 地域手当 | 0円 | 県内は非支給地 |
| 合計 | 412,650円 |
1行目は上位、3行目はゼロ。この組み合わせが鹿児島のすべてです。順番に見ていきましょう。
計算方法:使うのは公式データだけ
鹿児島県の公式データから、40歳モデルの年収を計算します。
- 393,000円:鹿児島県の教育職給料表(二)〔高等学校〕・2級81号給(令和7年勧告後)。シリーズ3位です(次章)
- × 1.00:地域手当0%。鹿児島は県内すべてが非支給地です(第4章)
- × 1.05 + 4.65ヶ月:教職調整額5%(全国共通)と、ボーナス4.65ヶ月(第5章)
393,000 × 1.05 = 412,650円。これを16.65ヶ月分にすると——約6,871,000円(約687万円)です。
給料表は393,000円——シリーズ3位の高さ
まず基本給から。鹿児島の40歳(2級81号給)の給料は393,000円。前回まで7県が並んでいた「七つ子」の388,800円より4,200円高く、給料表ランキングでは愛知・高知に次ぐ3位に入ります。京都(392,600円)を400円差で上回りました。
| 順位 | 都道府県 | 40歳の給料表(2級81号給) |
|---|---|---|
| 1位 | 愛知 | 398,000円 |
| 2位 | 高知 | 393,400円 |
| 3位 | 鹿児島 | 393,000円 |
| 4位 | 京都 | 392,600円 |
| 5位 | 愛媛 | 391,210円 |
| 6位 | 広島 | 390,700円 |
| 7位 | 大阪 | 389,000円 |
| 8位タイ | 香川・沖縄・徳島・茨城・栃木・群馬・青森 | 388,800円 |
| 15位 | 北海道 | 381,190円 |
| 16位 | 福島 | 379,800円 |
| 17位 | 兵庫 | 371,200円 |
| — | 東京 | 347,700円 |
ここで、勘のいい人は気づくかもしれません。1位の愛知は年収2位、2位の高知は年収17位、4位の京都は年収3位、5位の愛媛は年収16位——給料表の順位と年収の順位が、まるで関係ない。その分かれ目が「地域手当があるかないか」で、鹿児島はどちら側なのか。次章です。
💡 393,000円は令和7年勧告後の数字です。鹿児島の令和7年勧告は、民間との較差13,159円(3.62%)を埋める引き上げで、引き上げ幅は平成以降で最大。1万円を超える引き上げは2年連続です。大卒初任給は234,500円(+13,400円)、高卒初任給は初めて20万円を超えました。
地域手当は県内すべて「非支給地」——シリーズ6県目の0%
今回の主役、地域手当です。鹿児島県人事委員会の勧告資料には、県職員の地域手当の支給状況がこう載っています。
| 区分 | 職員数 |
|---|---|
| 地域手当の支給対象となる職員 | 21,940人 |
| うち 非支給地に勤務 | 21,851人(99.6%) |
| うち 支給地に勤務(県外など) | 89人 |
支給されている89人は、東京事務所や大阪事務所など県外に勤務する職員。県内で働く先生は全員「非支給地」=0%です。鹿児島市のような県庁所在地でもゼロ。福島・愛媛・沖縄・高知・青森に続いて、地域手当0%はシリーズ6県目になりました。0%の県を給料表の順に並べるとこうなります。
| 地域手当0%の県 | 給料表(2級81号給) | ボーナス | 年収 |
|---|---|---|---|
| 高知 | 393,400円(2位) | 4.50月 | 約682万円 |
| 鹿児島 | 393,000円(3位) | 4.65月 | 約687万円 |
| 愛媛 | 391,210円(5位) | 4.60月 | 約684万円 |
| 青森 | 388,800円(8位タイ) | 4.65月 | 約680万円 |
| 沖縄 | 388,800円(8位タイ) | 4.65月 | 約680万円 |
| 福島 | 379,800円(16位) | 4.65月 | 約664万円 |
面白いのは、給料表では高知のほうが400円高いのに、年収では鹿児島が5万円上になること。0%組の中では基本給の差とボーナス月数の差だけで年収が決まるので、高知の「4.50月」と鹿児島の「4.65月」の0.15月差(約6万円)が、基本給400円差(年約7,000円)をひっくり返しています。結果、鹿児島は「地域手当0%の県」の中で年収トップです。
💡 国の地域手当は令和8年度から仕組みが大きく変わり(都道府県単位の区分に再編)、鹿児島県も「人事院勧告に準じて改定する」としています。ただし今回のモデルは令和7年勧告時点の「県内すべて非支給地」で計算しました。令和8年度の扱いが決まったら、この記事に追記します。
ボーナスは4.65月——引き上げ幅3.62%は平成以降で最大
ボーナス(期末手当+勤勉手当)は年4.65ヶ月分。令和7年の勧告で4.60月から0.05月引き上げられ、シリーズの多数派である「4.65月」に並びました。
今年の鹿児島の勧告で目立つのは、ボーナスよりも月例給の引き上げ幅。較差13,159円・3.62%は、鹿児島県では平成以降で最も大きい数字です。人事委員会は「人材確保のため、初任給を中心に若年層へ重点配分」としていて、2級81号給(40歳)の393,000円もこの改定を反映した金額です。
手取りはいくら?
額面687万円から社会保険料と税金を引くと、こうなります。
| 項目 | 金額(年間) |
|---|---|
| 額面年収 | 約687万円 |
| 社会保険料 | ▲約100万円 |
| 所得税・住民税 | ▲約58万円 |
| 手取り年収 | 約529万円 |
月あたりにならすと、手取りは月約31.7万円+ボーナス手取り約148万円というイメージです(概算の考え方は解説記事へ。扶養や控除で個人差があります)。
22都道府県ランキング——0%組の頂点
鹿児島を加えた最新ランキング。鹿児島は徳島と福岡の間、14位に入りました。
| 順位 | 都道府県 | 額面年収 | 手取り |
|---|---|---|---|
| 11位 | 香川 | 約701万円 | 約539万円 |
| 12位 | 群馬 | 約699万円 | 約538万円 |
| 13位 | 徳島 | 約691万円 | 約532万円 |
| 14位 | 鹿児島 | 約687万円 | 約529万円 |
| 15位 | 福岡 | 約686万円 | 約528万円 |
| 16位 | 千葉 | 約684万円 | 約526万円 |
| 17位 | 愛媛 | 約684万円 | 約526万円 |
| 18位 | 高知 | 約682万円 | 約525万円 |
(全22都道府県の一覧表と各県の記事はシリーズまとめページへ)
そして九州対決。同じ九州の福岡と比べると、こうなります。
| 県 | 給料表(2級81号給) | 地域手当 | 年収(額面) | 順位 |
|---|---|---|---|---|
| 鹿児島 | 393,000円(3位) | 0% | 約687万円 | 14位 |
| 福岡 | 372,300円 | 5.4% | 約686万円 | 15位 |
基本給は鹿児島が20,700円も上。それでも年収はわずか1万円差で、福岡が地域手当5.4%でほぼ追いついています。逆に言えば、鹿児島にもし福岡並みの地域手当がついたら、年収は約724万円で埼玉を抜いて7位——「教員の年収は本給ではなく手当で決まる」を、九州でも改めて確認する結果になりました。
まとめ
✅ 鹿児島の教員給与、3行まとめ
・40歳モデルの年収は額面 約687万円・手取り 約529万円で22都道府県中14位。県内どこで働いても同じ
・給料表は393,000円でシリーズ3位(愛知・高知に次ぐ)。ただし地域手当は県内すべて非支給地=0%(シリーズ6県目)
・ボーナスは4.65月。月例給の引き上げ幅3.62%は平成以降で最大。「地域手当0%の県」の中では年収トップ
次回はどこにするか、まだ決めていません。「うちの県もやってほしい」というリクエストは、XのリプやYouTubeのコメントでぜひ。
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出典(公式データ)
- 鹿児島県人事委員会「令和7年 職員の給与等に関する報告及び勧告」(2025年10月1日・月例給の公民較差13,159円〔3.62%〕を埋める引き上げ/期末・勤勉手当0.05月引き上げで年4.60月→4.65月/大卒初任給234,500円)別記第1 給料表「イ 教育職給料表(二)」=高等学校・特別支援学校(2級81号給393,000円・令和7年4月1日遡及実施)
- 同 参考資料 第8表「地域手当の支給状況」:支給対象職員21,940人のうち非支給地勤務21,851人=県内は非支給地。報告(4)「令和8年度の地域手当の支給割合は人事院勧告に準じて改定」
- ※教職調整額は国と同様、段階的に給料月額の10%へ引き上げ予定(本記事のモデルは現行5%で計算)。手取りは社会保険料・税の概算(額面の約77%)です。金額は前提条件により変動します