こんにちは、けいです。都道府県別・教員給料シリーズ、第20弾は栃木県。東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城に続く関東6都県目、北関東2県目です。
先に結論を言うと、栃木の高校教員(40歳モデル)の年収は額面 約707万円・手取り 約544万円。調べた19都道府県の中で9位でした。
そして今回も、あの数字が出ました。栃木の給料表(基本給)は388,800円——沖縄・香川・徳島・茨城と1円まで同じ。前回「四つ子」になったばかりのグループが、今日から五つ子です。それなのに年収は、茨城(734万円)と27万円差、沖縄(680万円)とも27万円差のちょうど真ん中。種明かしは、今年2026年4月に3.8%→4%へ上がったばかりの「県内一律」の地域手当にあります。今回も公式データだけで全部計算していきます。
結論:栃木の教員、40歳の年収はこれだ
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月給(額面) | 約424,570円 |
| ボーナス(年間) | 約197万円 |
| 年収(額面) | 約707万円 |
| 年収(手取り) | 約544万円 |
モデルは、シリーズ共通の「40歳・県立高校教諭(2級81号給)」。栃木の地域手当は県内一律なので、県内のどこの学校で働いてもこの金額です。月給の内訳はこうなっています。
| 内訳 | 金額 | メモ |
|---|---|---|
| 給料(基本給) | 388,800円 | 教育職給料表(1)2級81号給・「五つ子」と同額 |
| 教職調整額(5%) | 19,440円 | 残業代の代わりに一律支給 |
| 地域手当(4%) | 16,330円 | 県内一律。2026年4月に3.8%→4%へ引き上げ |
| 合計 | 424,570円 |
基本給は五つ子と1円まで同じ。差がつくのは3行目だけです。茨城(水戸・つくば8%)には届かないけれど、香川(3.2%)は上回る——この4%が、栃木の立ち位置をそのまま決めています。順番に見ていきましょう。
計算方法:使うのは公式データだけ
栃木県の公式データから、40歳モデルの年収を計算します。
- 388,800円:栃木県の教育職給料表(1)〔高等学校等〕・2級81号給(令和7年勧告後)。五つ子と同額です(次章)
- × 1.04:地域手当4%。栃木は県内一律——勤務地による差がありません(第4章)
- × 1.05 + 4.65ヶ月:教職調整額5%(全国共通)と、ボーナス4.65ヶ月(第5章)
388,800 × 1.05 × 1.04 = 424,570円。これを16.65ヶ月分にすると——約7,070,000円(約707万円)です。
給料表は388,800円——ついに「五つ子」誕生
まず基本給から。栃木の40歳(2級81号給)の給料は388,800円。はい、シリーズ常連のみなさん、ご一緒に——「またか!」。沖縄・香川・徳島・茨城に続いて5県目の388,800円です。四つ子改め、五つ子。この5県は国の給料表の水準をほぼそのまま使っているため、基本給が1円単位で一致します。給料表ランキングの7位タイは、ついに5県の大所帯になりました。
| 順位 | 都道府県 | 40歳の給料表(2級81号給) |
|---|---|---|
| 1位 | 愛知 | 398,000円 |
| 2位 | 高知 | 393,400円 |
| 3位 | 京都 | 392,600円 |
| 4位 | 愛媛 | 391,210円 |
| 5位 | 広島 | 390,700円 |
| 6位 | 大阪 | 389,000円 |
| 7位タイ | 香川・沖縄・徳島・茨城・栃木 | 388,800円 |
| 12位 | 北海道 | 381,190円 |
| 13位 | 福島 | 379,800円 |
| 14位 | 兵庫 | 371,200円 |
| — | 東京 | 347,700円 |
そして五つ子のいいところは、基本給が同じだから「手当の差」がそのまま年収の差になること。理科の対照実験みたいなものです。栃木がこの5県のどこに入るのか——答えは第7章で。
💡 388,800円は令和7年勧告後の数字です。栃木の令和7年勧告は、民間との較差11,308円(3.04%)を埋める引き上げで、改定率3%超えは1991年以来34年ぶり。大卒初任給は+5.3%と、若手に厚い改定でした。
地域手当は県内一律4%——今年4月に上がったばかり
今回の主役、地域手当です。栃木県の地域手当は、表にするとこれだけです。
| 勤務地 | 支給割合 |
|---|---|
| 県内全域(一律) | 4% |
宇都宮の学校でも、県境の山あいの学校でも、同じ4%。シリーズでおなじみになった「一律型」です。仲間を並べてみましょう。
| 一律型の県 | 支給割合 | 年収順位 |
|---|---|---|
| 神奈川 | 一律12.45% | 10位 |
| 愛知 | 一律8.5% | 2位 |
| 埼玉 | 一律8.3% | 7位 |
| 栃木 | 一律4% | 9位 |
| 香川 | 一律3.2% | 11位 |
そして栃木の面白いところは、この4%が「今年できたてホヤホヤ」だということ。栃木県は数年がかりで地域手当を段階的に引き上げてきました。3.5%→3.8%、そして2026年4月から4%。当初の計画では「2028年3月までに4%へ」だったので、前倒しでゴールに到達した形です。この記事のモデル年収707万円は、その「完成形」の数字です。
ちなみにこの4%は、国(人事院)が定める栃木県の水準にぴったり合わせたもの。兵庫や茨城のような「独自の傾斜設計」ではなく、国の基準に忠実な優等生タイプと言えます。
ボーナスは4.65月へ——月例給は34年ぶりの上げ幅
ボーナス(期末手当+勤勉手当)は年4.65ヶ月分。令和7年の勧告で4.60月から0.05月引き上げられ、シリーズ多数派の4.65月に並びました(栃木の民間の支給割合4.65月に合わせた改定です)。
ボーナスの計算ベースには地域手当も含まれるので、4月の「3.8%→4%」はボーナスにも効いています。小さな0.2%でも、月給とボーナスの両方に掛かる——地域手当が「年収の増幅装置」と呼ばれる理由です。
手取りはいくら?
額面707万円から社会保険料と税金を引くと、こうなります。
| 項目 | 金額(年間) |
|---|---|
| 額面年収 | 約707万円 |
| 社会保険料 | ▲約103万円 |
| 所得税・住民税 | ▲約60万円 |
| 手取り年収 | 約544万円 |
月あたりにならすと、手取りは月約32.7万円+ボーナス手取り約152万円というイメージです(概算の考え方は解説記事へ。扶養や控除で個人差があります)。
19都道府県ランキング——五つ子そろい踏みの答え合わせ
栃木を加えた最新ランキング。栃木は兵庫と神奈川の間に滑り込みました。
| 順位 | 都道府県 | 額面年収 | 手取り |
|---|---|---|---|
| 6位 | 茨城 | 約734万円 | 約565万円 |
| 7位 | 埼玉 | 約716万円 | 約551万円 |
| 8位 | 兵庫 | 約710万円 | 約547万円 |
| 9位 | 栃木 | 約707万円 | 約544万円 |
| 10位 | 神奈川 | 約703万円 | 約540万円 |
| 11位 | 香川 | 約701万円 | 約539万円 |
| 19位 | 北海道 | 約661万円 | 約507万円 |
(全19都道府県の一覧表と各県の記事はシリーズまとめページへ)
そして、お待ちかね——五つ子そろい踏みの答え合わせです。基本給は5県とも388,800円で完全に同じ。違うのは手当だけ。
| 県 | 地域手当 | 年収(額面) | 順位 |
|---|---|---|---|
| 茨城 | 水戸・つくば8%/全域6% | 約734万円 | 6位 |
| 栃木 | 県内一律4% | 約707万円 | 9位 |
| 香川 | 県内一律3.2% | 約701万円 | 11位 |
| 徳島 | 県内全域1.7% | 約691万円 | 12位 |
| 沖縄 | 0% | 約680万円 | 17位 |
見てください、この美しさ。年収の順番が、地域手当の率の順番と完全に一致しています(ボーナス月数の小さな違いも一部影響します)。栃木は茨城と27万円差、沖縄と27万円差のど真ん中。同じ北関東の隣どうしでも、茨城と栃木で年27万円変わる——「教員の年収は本給ではなく手当で決まる」、五つ子がまた証明してくれました。
まとめ
✅ 栃木の教員給与、3行まとめ
・40歳モデルの年収は額面 約707万円・手取り 約544万円で19都道府県中9位。県内一律なのでどこに赴任しても同じ
・給料表は388,800円で沖縄・香川・徳島・茨城と同じ「五つ子」——年収は五つ子の中で茨城に次ぐ2番手
・立役者は2026年4月に3.8%→4%へ上がったばかりの県内一律の地域手当。数年がかりの段階引き上げが前倒しで完成した「できたての4%」
関東は残すところ群馬のみ。次回、北関東そろい踏みの最終ピースです。五つ子と同じ給料表なのか、地域手当はどうなのか——楽しみにしていてください。「うちの県もやってほしい」というリクエストは、XのリプやYouTubeのコメントでぜひ。
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出典(公式データ)
- 栃木県人事委員会「令和7年 職員の給与等に関する報告及び勧告」(2025年10月9日・月例給の公民較差11,308円〔3.04%〕を埋める引き上げ=34年ぶりの3%超/期末・勤勉手当0.05月引き上げで年4.65月/公民比較の対象企業規模を100人以上に見直し)別記 教育職給料表(1)=高等学校等(2級81号給388,800円・令和7年4月1日遡及実施)
- 同勧告「その他の改定」:地域手当の支給割合を県内3.8%→4%へ引き上げ(令和8年=2026年4月1日実施・人事院の取扱いに準拠)。前年勧告時の計画では令和10年3月末までの段階引き上げ予定を前倒しで達成
- ※教職調整額は国と同様、段階的に給料月額の10%へ引き上げ予定(本記事のモデルは現行5%で計算)。手取りは社会保険料・税の概算(額面の約77%)です。金額は前提条件により変動します