教員はお金の話が苦手すぎる問題
正直に言います。
僕は30代になるまで、「節税」という言葉をほぼ知りませんでした。
給与は毎月振り込まれて、所得税・住民税・共済掛金が引かれて、残ったもので生活する。それが当たり前だと思っていた。
でも、お金の勉強を始めて気づいたんです。
教員は安定した給与がある分、やるべき節税をやらないと、毎年数万〜十数万円を確実に損し続けるという事実を。
⚠️ 「節税は難しそう」「自分には関係ない」と思っている教員ほど損をしています。この記事で紹介する3つは、どれも難しくありません。
教員がやるべき節税は、実はシンプルに3つだけです。優先順位の高い順に解説します。
節税①:NISA(最優先・非課税で長期効果最大)
NISAは「非課税」の制度
NISAは正確には「節税制度」ではなく「非課税制度」です。でも、この3つの中で一番重要で、一番先にやるべきものです。
通常、投資で利益が出ると20.315%の税金がかかります。100万円の利益なら約20万円が税金として持っていかれる。
NISAを使えば、その税金がゼロになります。
📌 新NISAの概要(2024年〜)
・つみたて投資枠:年間120万円
・成長投資枠:年間240万円
・生涯投資上限:1,800万円
・非課税期間:無期限
教員こそ長期積立投資が向いている
毎月決まった給与が入る教員は、長期の積立投資と相性が抜群です。相場が上がっても下がっても淡々と積み立てて、複利の力を最大限に活かせます。
僕は毎月インデックスファンド(全世界株)を積み立てています。
✅ 毎月5万円を年率5%で20年積み立てると、積立元本1,200万円が約2,055万円になる計算(税引き前)。NISAなら利益855万円への課税がゼロ。
節税②:ふるさと納税(やらないと純粋に損)
ふるさと納税は「節税」というより「得する制度」
ふるさと納税は厳密には節税ではなく、「払う税金の使い道を自分で選べる制度」です。でも実質2,000円の自己負担で、返礼品(お米・牛肉・海産物など)がもらえるので、やらないと純粋に損です。
📌 仕組みのポイント
寄付金額-2,000円 = 翌年の住民税から控除(上限あり)
返礼品は寄付額の約30%相当の品物がもらえる
教員の上限額はいくら?
上限額は年収によって変わります。教員の場合、年収500万円台で約6〜7万円、600万円台で約8〜9万円が目安です。ポータルサイト(楽天ふるさと納税など)のシミュレーターで簡単に計算できます。
僕は楽天ふるさと納税を使っています。楽天ポイントが貯まる分、実質の還元率がさらに上がるからです。
✅ ポイント:ワンストップ特例を使えば確定申告不要。5自治体以内の寄付なら、各自治体に書類を送るだけで手続き完了。
ふるさと納税の詳しい実践方法はこちらの記事で解説しています。
節税③:iDeCo(節税効果大、ただし制約あり)
iDeCoの節税効果はかなり大きい
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後のための積立をしながら節税もできる制度です。
最大のメリットは「掛け金が全額、所得控除になる」こと。
📌 教員(公務員)の場合
毎月の上限:12,000円(年間144,000円)
所得税率20%の人なら → 年間約28,800円の節税効果
住民税10%と合わせると → 年間約43,200円の節税
月1.2万円積み立てるだけで、毎年4万円以上戻ってくる計算です。これはかなり大きい。
ただしNISAより後回しでOK。理由は2つ。
iDeCoをNISAより後回しにする理由は、引き出せないことだけではありません。
理由①:iDeCoは受け取り時にも税金がかかる
iDeCoは積み立て時の「掛け金が所得控除になる」という節税効果が目立ちますが、実は受け取り時に退職所得または年金所得として課税されます。NISAのように「利益が完全非課税」ではないのです。控除枠の範囲内なら実質ゼロになることも多いですが、退職金と重なるとそうもいかない場合があります。
📌 NISAとiDeCoの課税の違い
・NISA:利益に税金がかからない(完全非課税)
・iDeCo:積み立て時は節税になるが、受け取り時に課税される(軽減はされるが非課税ではない)
理由②:60歳まで引き出せない
iDeCoは60歳まで資金がロックされます。教員の場合、退職金・共済年金がある程度保証されているので、老後資金をiDeCoに縛る必要性は民間よりも低いです。
⚠️ 「節税になるから」とiDeCoを優先してNISAを後回しにするのはもったいない。受け取り時の課税・流動性の低さを考えると、NISAを先に埋めるのが基本です。
やる順番はこれ一択
「3つあるのはわかった。でも何から始めればいい?」
僕が考える優先順位はこれです。
| 順番 | 制度 | 理由 |
|---|---|---|
| 1番 | NISA(つみたて) | 引き出し自由・非課税・長期で最大効果 |
| 2番 | ふるさと納税 | 実質2,000円で返礼品もらえる、やらないと損 |
| 3番 | iDeCo | 節税効果は大きいが60歳まで引き出し不可 |
NISAとふるさと納税は即スタートすべき制度です。iDeCoはNISAに慣れてから上乗せするイメージで進めると無理がありません。
⚠️ 「順番を間違えた」という失敗はよくあります。iDeCoに全力を入れて老後まで資産が凍結…というのは避けてください。まずNISA・ふるさと納税から。
まとめ:優先順位を守って、無理なく始める
教員がやるべき節税・非課税制度は3つだけです。
- ✅ NISA:投資利益が非課税。長期で積み立てるほど効果が大きい。まず最初にやる。
- ✅ ふるさと納税:実質2,000円で返礼品。住民税控除。今すぐできる。
- ✅ iDeCo:掛け金が全額所得控除。年間4万円超の節税も可能。NISAの次に始める。
NISAとふるさと納税は今すぐ始めてほしい制度です。難しくはありません。仕組みを一度理解すれば、あとはほぼ自動で回ります。
iDeCoはNISAの枠を使い切れてから考えれば十分です。僕自身、現時点ではNISAの枠を埋めきれていないので、iDeCoはまだやっていません。順番を守ることが大事です。
「まだ何もやっていない」という人は、まずNISAとふるさと納税の2つから動き始めてください。
NISAとふるさと納税を始めてから、「お金が減る感覚」が薄れました。給与は変わらないのに、手元に残るお金の感覚が変わります。