以前、FPに保険を7本契約させられた話を書きました。月56,744円、年間約68万円を保険料として払い続けていた話です。

見直しをして今は掛け捨て生命保険1本だけにしました。毎月使えるお金が大きく変わり、家族との時間も豊かになりました。

「保険とNISA、どちらを先にやるべきか」という話を、教員という立場から正直に書きます。

「保険で貯蓄」の何が問題なのか

かつての私は「保険=将来への備え」という感覚で、貯蓄型保険に毎月お金を入れていました。返戻金があるから損しないはずだと思っていたんです。

でも問題は2つあります。

① コストが高い

貯蓄型保険は、保障コストと運用コストが一緒になっています。一見シンプルに見えますが、保険会社の運営コストが上乗せされているため、純粋に「貯蓄・運用」として見ると効率が悪い。

同じ金額を長期間投資信託で運用した場合と比べると、20年後には数百万円の差が出ることもあります。

② 途中解約すると損をする

貯蓄型保険は途中で解約すると、払った保険料より少ない「解約返戻金」しか戻ってきません。つまりお金が「ロック」されている状態です。

子どもの教育費が急に必要になったとき、家の修繕費がかかったとき——そういうタイミングで自由に使えないのは、家計にとってリスクです。

⚠️ 貯蓄型保険の落とし穴
「損をしない貯蓄」に見えるが、機会コスト(別の運用に回せば得られたリターン)を考えると実質的に損をしている可能性が高い。

教員には共済がある

「でも、病気やケガのリスクに備えないといけないのでは?」という疑問はもっともです。ただ、教員には最初から強力な備えがあります。共済組合です。

公立学校の教員は地方公務員として共済組合に加入しており、医療費の補助・傷病手当金・高額療養費の付加給付などが最初から含まれています。

さらに日本の高額療養費制度により、1ヶ月の医療費の自己負担には上限があります。教員の年収帯では月8〜10万円程度が目安です。

民間の医療保険は「共済の上にさらに重ねる二重払い」になりやすいのです。

💡 教員の医療リスクカバー構造
共済組合の短期給付 + 高額療養費制度 + 傷病手当金
→ この3つの組み合わせで、ほとんどの医療リスクはカバーできる

NISAと貯蓄型保険、長期で比較すると

同じ月3万円を20年間運用した場合を比べてみます。

運用方法 20年後の想定額 特徴
貯蓄型保険(返戻率105%) 約756万円 元本割れリスクなし・でも増えにくい
NISA(インデックス・年4%複利) 約1,100万円 値動きあり・でも長期で大きく増える

差額は約344万円。これが「機会コスト」です。貯蓄型保険に払い続けた20年間、NISAに回していれば得られたはずのお金です。

もちろんNISAはリスク資産なので、元本割れの可能性はあります。ただし長期・分散・積立の3原則を守れば、歴史的には大きなプラスになっています。

📊 NISAの主なメリット
・運用益が非課税(通常は約20%の税金がかかる)
・いつでも引き出せる(保険のような解約損がない)
・年360万円まで非課税枠がある(2024年新NISA)

「保険より先にNISA」が正しい順番だと思う理由

私が今考える「お金の整理の順番」はこうです。

  1. まず共済を理解する——教員は民間の医療保険がほぼ不要だと知る
  2. 保険を必要最小限にする——掛け捨て生命保険1本(子どもが独立するまで)
  3. 浮いたお金をNISAへ——積立インデックス投資で長期運用

保険の「安心感」はお金で買えます。でも、その安心感が本当に必要なのかどうか、一度立ち止まって考えてみることが大事だと思います。

「保険は保障のためだけに入る。貯蓄・運用は別で管理する」——これがお金の基本の考え方です。

FPに7本も保険を売られた当時の私に、誰か教えてほしかった。笑

私自身がどう動いたか

実際に私がやったことをまとめます。見直し後の保険構成はこうなっています。

保険の種類 加入状況 理由
掛け捨て生命保険 ✅ 加入中 子どもが独立するまでの死亡保障として必要
医療保険 ❌ 解約済み 共済+高額療養費制度でカバーできる
がん保険 ❌ 解約済み 同上
貯蓄型保険 ❌ 解約済み 投資信託の方が長期で有利
個人年金保険 ❌ 解約済み NISAで運用する方が合理的

保険を見直す前と後では、毎月使えるお金が大きく変わりました。正直に言うと、浮いたお金は全額NISAに回しているわけではなく、家族での外食など、楽しいことにも使っています。笑

それでいいと思っています。「お金を正しく使う」とは、資産を増やすことだけじゃない。家族との時間を豊かにすることも、立派なお金の使い方です。

保険料という「消えていくだけのお金」が減って、自分たちのために使えるお金が増えた。それだけで、見直しをした価値がありました。

まとめ

教員が「保険より先にNISA」と考える理由をまとめます。

「どちらもやろう」という考え方もありますが、お金は有限です。まず教員ならではの保障(共済)を理解した上で、保険を最小化し、NISAを最大化する。それが私の結論です。

この話は以前の保険失敗談・掛け捨て記事とつながっています。あわせて読んでもらえると、より全体像がつかめると思います。

けい先生

けい先生

現役公立高校教員。かつて貯蓄型保険に月5万円超を払い続けた失敗を経て、YouTubeでお金を学び直す。保険を大幅に見直し、浮いたお金で家族との時間を豊かにしながら、NISAでの資産形成も並行して進めている。