「教員なのに不動産投資?」と思った方もいるかもしれません。
私も最初は同じように思っていました。安定した給与がある教員が、わざわざリスクのある不動産投資をやる必要があるのか、と。でも今は、教員だからこそ不動産投資との相性が良いと感じています。
この記事では、私が不動産投資を始めたきっかけ・勉強の仕方・最初の物件を買うまでの話を、失敗も含めてぶっちゃけ書きます。
なぜ教員なのに不動産投資を始めたのか
実は私と不動産投資の最初の出会いは、物件を買うずっと前のことです。
以前、地方で教員をしていたとき、転勤で2年ほどその地を離れることがありました。そのとき、住んでいたマンションを賃貸に出しました。
毎月、何もしていないのに口座にお金が振り込まれる。「こんなことがあるのか」と、本当に驚きました。それが私と不動産投資の、最初の出会いでした。
その後、地方の勤務に戻り、そのマンションにまた住むことに。現在の地域に引っ越すタイミングでマンションは売却しました(賃貸に出さずに売却した理由は利回りの問題があるのですが、それはまた別の話)。
あの「何もしていないのにお金が入ってくる」という感覚は、ずっと頭の片隅にありました。でも当時は、まとまった資金を用意して新たに物件を買う、という一歩がなかなか踏み出せずにいました。
現在の地域に移ってきて、生活が落ち着いてきたころ。もうひとつの焦りが重なりました。「給与だけに依存することへの不安」です。
教員の給与は安定しています。毎月決まった額が振り込まれ、ボーナスも出る。でもそれは裏を返せば、「給与以外の収入がない」ということでもあります。子供が3人いて、これから教育費がかかる時期を迎えるにあたって、「収入が給与一本だけで本当に大丈夫か?」という気持ちが強くなっていきました。
「教員は安定している」と言われるけれど、それは「今の給与が安定している」というだけで、定年後のこと・物価上昇・増税のことを考えると、給与だけに頼るのはリスクだと感じるようになりました。
不動産の「不労所得」を体験していたこと。収入の柱を増やしたいという気持ち。この二つが重なって、「今度こそ、ちゃんと物件を買ってみよう」と動き出しました。
勉強・物件探しまでの道のり
最初の一歩は本を読むことでした。3ヶ月で10冊以上は読んだと思います。毎朝、仕事の1時間前に家と職場の間にあるマクドナルドに立ち寄って、コーヒー片手に本を広げる。それが日課になっていました。
この段階では「知識を入れるだけ」と割り切って、いきなり動かないようにしました。まずは不動産投資の基本的な用語(利回り・表面利回り・実質利回り・キャッシュフロー)を頭に入れることに集中しました。
最初に学んだこと
- 表面利回りと実質利回りの違い
- 空室リスク・修繕リスク・家賃下落リスクの考え方
- 銀行融資の仕組み(教員は属性が高い)
- 物件の種類(区分マンション・一棟アパート・戸建ての違い)
💡 教員は「属性が高い」:銀行融資の審査において、公務員・教員は信用度が高く扱われます。安定した給与・雇用の継続性が評価されるため、一般の会社員より融資を受けやすい傾向があります。
最初の物件を買うまで
勉強を始めてから最初の物件の買付(購入申し込み)までにかかった時間は約5ヶ月。そしてここが少し恥ずかしいのですが——
その間に内見した物件数は、0件です。
「それはやったらダメなやつでは?」と思ったあなた、正解です(笑)。内見に行くほど「これだ!」と思える物件になかなか出会えず、内見の連絡ができないまま時間が過ぎていきました。そしてある日、「これは動かないと」と思える物件に出会ったとき、初めての内見で、そのまま買付を入れてしまいました。
結果的には失敗しなくてよかったのですが、本来は複数の物件を内見して比較してから判断すべきです。「焦らず探す」と言いつつ、いざ動くときは一瞬で決めてしまった——これが私の実録です。
実際に購入した物件
- 築40年以上の戸建て(3LDK/感覚的には2LDK+Sくらい)
- 購入価格:500万円台(現金購入)
- エリア:今住んでいる地域
現金購入のために、保有していた株式の大半を取り崩しました。「投資のお金で投資をする」という決断でしたが、これが正解だったかどうかは今も考えています。
「これを買う」と決めたエピソード
この地域の物件はずっと注意して見ていたのですが、どんなに築古・状態が悪くても1000万円以上するのが相場でした。
そんな中、ある日500万円台の物件が出てきました。「安すぎる」と思って即連絡。不動産投資をしている知人にLINEで相談したところ「それは動いたほうがいい」と背中を押してもらい、購入を決めました。
不安はありました。でも「相場より大幅に安い」という事実と、信頼できる知人の意見が背中を押してくれた。このために関係を作っておいてよかった、と心から思いました。
物件を選ぶときに重視したこと
- 実質利回りが十分に出るか
- 空室リスクが低いエリアか(需要の確認)
- 大きな修繕が近く発生しないか(築年数・管理状態)
- 融資条件が現実的か(現金購入だったので今回は不要でしたが)
⚠️ 私の場合は「相場より大幅に安い」という明確な根拠があったので即決しましたが、それがなければ間違いなく失敗していたと思います。「これだ」と思える根拠のない物件は、焦って買わないこと。これは今でも自分への戒めです。
教員に不動産投資が向いている理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| ①融資が通りやすい | 公務員・教員は銀行属性が高く、低金利・長期融資を受けやすい |
| ②安定した給与がある | 本業の収入が安定しているため、多少の空室でも生活に影響しにくい |
| ③副業制限の中でも合法 | 不動産収入は公務員でも認められている副収入(一定条件のもと) |
| ④時間がかかる仕事 | 不動産投資は「購入後は管理会社に任せる」運用ができる。忙しい教員向き |
特に大きいのが①と②です。融資審査において公務員は有利で、かつ本業収入が安定しているため、無理なローンを組まない限り家計へのダメージが少ない。この「守りの強さ」は教員ならではのメリットだと思います。
実際に運用してみてわかったこと
入居中:「これがやりたかったことだ」と思えた
入居者が決まって家賃が振り込まれたとき、正直に言うとじーんとしました。「不動産収入」が絵に描いた餅ではなく、現実になった瞬間でした。入居中は毎月安定して家賃が入り、「もう一棟欲しい」という気持ちが出てきたほどです。
客付けの難しさ:想像以上だった
退去後、実感したのが客付け(入居者探し)の難しさです。
自分が住む物件を探すとき、どれだけ慎重に選ぶかを考えれば当然ですが、「借りてもらう」のはそう簡単ではありません。今も空室が続いていて、「魅力ある住居にするにはどうすればいいか」は正直まだ模索中です。
⚠️ 「買ったら終わり」ではありません。空室期間はローン(私の場合は投資資金の機会損失)が続き、収入はゼロ。客付けをどうするかは、購入前から考えておくべきでした。
「やってよかった」と思うこと
金銭的なリターン以上に、「勉強して、人とつながって、行動できた」こと自体が財産だと感じています。
不動産投資をしている知人に相談できる関係を作っておいたこと。本を読んで基礎知識をつけておいたこと。「動いてみること」への心理的ハードルが下がったこと。これらは不動産投資をしていなければ得られなかったものです。
💡 不動産投資の「学び」は、不動産投資以外にも活きます。お金の流れ・リスクの考え方・人とのつながりの作り方。これだけでも十分に価値があったと思っています。
正直なリスク・デメリット
良いことだけ書くのは私のスタンスに合わないので、デメリットも正直に書きます。
- 空室リスク:入居者がいなければ家賃収入はゼロ。ローン返済は続く
- 修繕リスク:給湯器・エアコン・屋根などの突発的な修繕費が発生する
- 流動性が低い:株のようにすぐ売れない。売却に時間がかかる
- 管理の手間:管理会社に任せていても、連絡対応・確認は発生する
- 確定申告が必要:不動産収入がある場合、毎年確定申告をしなければならない
💡 不動産投資は「楽して稼ぐ」ではありません。リスク管理・資金計画・物件選びをしっかりやれば安定した副収入になりますが、何も考えずに買うと大きな損失になることもあります。
まとめ
📌 この記事のまとめ
- 「給与一本への依存」への不安が不動産投資を始めたきっかけ
- 毎朝マクドナルドで勉強を続け、3ヶ月で10冊以上読破。勉強開始から約5ヶ月で買付
- 築40年以上・3LDKの戸建てを500万円台で現金購入(相場より大幅に安かったのが決め手)
- 信頼できる知人に相談できる関係を作っておいたことが大きかった
- 入居中は安定収入・退去後の客付けは想像以上に難しい
- 教員は融資属性が高く、安定収入があるため不動産投資との相性が良い
- 「焦らず、納得できる物件だけ買う」が大前提
不動産投資の詳細(物件選びの基準・融資の話・実際の収支)については、また別の記事でぶっちゃけ書いていきます。
けい