結論:私はiDeCoをやっていない
いきなりぶっちゃけますが、私はiDeCoをやっていません。
「節税になるのに、なんで?」と思う方もいるかもしれません。でも、これは深く考えた末の結論です。
教員界隈でも「NISAとiDeCoどっちがいいの?」という話題はよく出ます。結論から言うと、私の考えは
🏆 まずNISAの枠を毎年満額埋めることを最優先にする。NISAが余裕で埋められるようになったら、その次にiDeCoを検討する。
この記事では、なぜ私がこういう結論に至ったのかを正直に書きます。「iDeCoをやらない」という選択にも、ちゃんとした理由があります。
iDeCoの最大のデメリット「資金ロック」
iDeCoは「個人型確定拠出年金」という名前の通り、年金の制度です。
節税効果が高いことは事実ですが、年金であるがゆえの最大のデメリットがあります。それが「60歳まで引き出せない」という資金ロックです。
⚠️ iDeCoの資金ロックとは:一度拠出した掛金は、原則として60歳まで引き出すことができません。急に家が必要になっても、子どもの教育費が必要になっても、病気で収入が途絶えても、引き出せません。
私は現在、家族のために住宅購入や子どもの教育費など、これからまとまったお金が必要になる場面が複数考えられます。その状況で、資金を60歳まで塩漬けにすることへの不安が大きく、iDeCoに踏み切れていません。
「そんなに悲観的に考えなくても」という意見もあると思います。でも、使えないお金をつくることへの心理的負担は意外と大きいというのが正直なところです。
NISAが優れている点
一方のNISA(新NISA)は、iDeCoにはない大きな強みがあります。
- いつでも売却・引き出しができる(資金ロックなし)
- 運用益・配当が永久に非課税
- 年間360万円(つみたて投資枠120万+成長投資枠240万)まで非課税で投資できる
- 生涯投資枠は1,800万円
- 売却しても翌年に枠が復活する
特に「いつでも引き出せる」という点は、精神的な安心感がまったく違います。万が一のときに動かせるお金であれば、積極的に投資に回しやすくなります。
教員は職業柄、急に収入が激変することは少ないですが、それでも「いざというとき動かせないお金がある」というのは想像以上にストレスです。
教員にとってiDeCoの優先度が下がる理由
教員・公務員には、民間企業の会社員と比べてiDeCoの優先度が下がる理由がいくつかあります。
①公務員はiDeCoの掛金上限が低い
iDeCoの月額拠出上限は職業によって異なります。
| 対象 | 月額上限 | 年間上限 |
|---|---|---|
| 会社員(企業年金なし) | 23,000円 | 276,000円 |
| 公務員・教員 | 12,000円 | 144,000円 |
| 自営業者 | 68,000円 | 816,000円 |
教員は共済年金(現在は厚生年金に統合)という手厚い退職後の備えがすでにあるため、iDeCoの上限が低く設定されています。節税効果の絶対額で見ると、自営業者などに比べてメリットが相対的に小さくなります。
②退職金・共済がある程度保証されている
教員には退職金制度があります。地方で長く勤めた場合、まとまった退職金が見込めることが多いです。民間企業の会社員に比べて「老後の備えがまったくない」という状況になりにくいため、iDeCoで60歳まで資金を固定するメリットが薄れます。
③節税効果はNISAでも十分得られる
iDeCoは「掛金が全額所得控除」という節税メリットがあります。一方のNISAは「運用益・配当が非課税」という形の節税です。
どちらが得かはその人の状況によりますが、NISAの1,800万円の非課税枠を使い切ること自体が大きな節税であることを忘れてはいけません。まずここを埋めることを最優先にするほうが、長期的に見て合理的だと私は考えています。
NISAとiDeCoを比較する
| 項目 | NISA(新NISA) | iDeCo |
|---|---|---|
| 引き出し | いつでも可能 | 60歳まで不可 |
| 節税の種類 | 運用益・配当が非課税 | 掛金が所得控除+運用益非課税 |
| 年間上限(教員) | 360万円 | 144,000円(月1.2万円) |
| 生涯上限 | 1,800万円 | なし(毎年積み立て) |
| 受け取り時の税金 | 非課税 | 条件によって課税あり |
| 手数料 | なし | 月171円〜(最低限かかる) |
こう並べると、柔軟性の高さでNISAに軍配が上がります。もちろんiDeCoの「掛金が所得控除になる」という節税効果は魅力的ですが、それと引き換えに60歳まで資金が動かせなくなるのは、教員の私にとってはリスクが大きいと感じています。
私がiDeCoを始める条件
「じゃあiDeCoは一生やらないの?」というと、そうではありません。私がiDeCoを始めるとしたら、以下の条件が揃ったときです。
- NISAのつみたて投資枠(年120万円)を毎年無理なく満額積み立てられている
- 成長投資枠(年240万円)も余裕が出てきた
- 住宅購入・教育費などの大きな支出が一段落している
- iDeCoの資金が60歳まで動かせなくても困らない財務状況になっている
正直に言うと、今の段階ではまだNISAの枠を毎年埋めることすらできていない状況です。iDeCoに回すお金があるなら、まずNISAに入れる。これが私の今のスタンスです。
💡 教員の場合の現実的な優先順位:
NISA(月10万円積立)が安定してできるようになる → 余裕が出たらiDeCoを追加検討
まとめ
📌 この記事のまとめ
- 私はiDeCoをやっていない。理由は「資金ロック」のリスクが大きいから
- iDeCoは60歳まで引き出せない。万が一のときに困る可能性がある
- NISAはいつでも引き出し可能+年360万円の大きな非課税枠がある
- 教員は公務員という特性上、iDeCoの掛金上限が低く節税効果の絶対額が小さい
- 退職金・共済がある程度見込めるため、老後への備えという面でiDeCoの優先度が下がる
- まずNISAを埋めることを最優先。NISAに余裕が出てからiDeCoを検討する
「iDeCoをやった方がいい」という記事はたくさんありますが、やらないという選択にも合理的な理由があります。自分のライフステージや財務状況に合わせて、無理のない範囲で考えることが大切です。
NISAの具体的な始め方や積立設定については、こちらの記事も参考にしてみてください。
※ この記事は個人の考えを元にした情報提供です。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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